わきがの原因

原因を正しく理解しよう

ワキガは性ホルモンの刺激で強くなる

太古の人間は、アポクリン腺を性的な信号として、たいへん有効に使っていましたが、それは主に、メスの性周期の排卵時に限られていました。いい方をかえれば人間がサルであった当時は、すべての人(?)がワキガだった。少なくとも、ある性周期のほんの短期間だけワキガだったのです。これは、卵巣や甲状腺などの他の腺組織と同様に、ホルモンの作用を受けてニオイが調節されていたことを示しています。

つまり、性腺のひとつでもあったわけです。したがって、性腺としてのアポクリン腺が、退化した現在もやはりホルモンの作用を多く受けるとしても、何ら不思議ではないのです。

もし、産まれたばかりの赤ちゃんが、ワキガのニオイをプンプンさせていたら……考えるだけでもオゾマシイ感じがします。

ところが、赤ちゃんの体表には、成人にはみられないアポクリン腺が多数存在しています。この体表にあるアポクリン腺は、成長するにつれて、次第に消滅していくのですが……。

アポクリン腺の多い赤ちゃんにワキガがない点を考えても、ただアポクリン腺だけが存在しても、ワキガ臭は発しないことがわかります。一般にワキガのニオイは、女性ではほぼ初潮の頃からあらわれ始め、思春期を経るなかでニオイが強まっていくのです。ちょうどこの時期に合わせるかのように、アポクリン腺も皮脂腺も発達し、活発な働きをするようになります。

そういった意味で、ワキガは何らかの性ホルモンの刺激、もしくは影響を受けて発生し、強められていくと考えるべきでしょう。

女性が妊娠したり、出産したりすると、一時的にワキガ臭を放つことがあります。また、月経周期によっても、ワキガ臭は変化することもあります。

現に、私のクリニックでも、排卵期や生理直前に体臭が強くなったと訴える女性の患者さんも多いのです。そして、更年期を過ぎると、次第にワキガの悩みが減少する傾向があるのも、性ホルモンとワキガの関連性を示唆しています。

ホルモンとワキガの関係は、今後、さらに研究が進められるべきであろうと思います。


五味常明 院長

動画によるワキガ手術の解説


ワキガは治るんですか?
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